地球外物質研究グループ|宇宙科学研究所

研究活動

MMX

火星衛星

MMX and Martian
Moons

概要

MMX (Martian Moons eXploration)は、火星の2つの月(PhobosとDeimos)を観測し、Phobosからのサンプルリターン行うJAXAの惑星探査計画で、2024年の打ち上げを目指し開発が進んでいます。MMXでは、PhobosとDeimosの成り立ち(いつ、どのようにして形成されたか)を調べることに加え、火星の周囲を回るPhobosの軌道上から火星を観測することで、火星の大気や雲に関する情報を得ることができます。ミッションの詳細はMMXのHPを参照ください。

火星とその2つの月、Phobos(左)とDeimos(右)
NASA/JPL-Caltech/GSFC/Univ. of Arizona

MMXでは、はやぶさ2の100倍以上である、10g以上の試料を回収することになっています。10 gを超える地球外物質試料のキュレーションは我々ASRGにとって未知の領域です。また、Phobosから持ち帰った試料には、微量ながら火星の土壌も含まれていると予想されており、その微量火星成分の検出も重要な開発課題となっています。我々ASRGは、MMXチームおよび国内外の研究者と共に、試料帰還(2029年を予定)に向け、新規技術の開発に挑戦しています。これらの技術は、2030年代に帰還が予定されている、火星サンプルリターン計画へと引き継がれることになるでしょう。

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