地球外物質研究グループ|宇宙科学研究所

【イトカワ・リュウグウ展示】2025年大阪・関西万博(日本国際博覧会)(10月13日(月・祝)まで)

2025年4月13日(日)より、大阪府大阪市此花区夢洲で開催されている2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の日本館において、実際に地球に持ち帰られた小惑星サンプルを展示しています。展示されているのは、2010年6月に小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワのサンプルと、2020年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルです。

このサンプル展示は、日本の先端技術を紹介するコーナーに設けられており、「はやぶさ」初号機の帰還カプセル模型とともに公開されています。展示エリアのテーマは、「劣化することで強くなる技術」です。

帰還カプセルには、地球へ戻る際に発生する1万度以上の高温から内部を守るため、表面が意図的に少しずつ蒸発しながら熱を逃がす構造が採用されています。いわば「打ち水」のように、自らの一部を失うことで内部を冷やす仕組みです。この発想は、日本独自の素材設計技術として注目されています。

小惑星サンプルは、こうした技術によって地球に持ち帰られ、現在多くの研究に活用されています。本展示では、実際に回収された微粒子を一般公開しています。
ぜひ会場でご覧ください。

大阪・関西万博 日本館公式サイト「月刊日本館」:
https://2025-japan-pavilion.go.jp/

万博公式サイト:
https://www.expo2025.or.jp/

左:帰還カプセル模型と小惑星サンプルの展示、右上:小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル模型、右下:小惑星イトカワおよびリュウグウの実物試料
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