はやぶさ2初期分析チームから2本の論文がサイエンス誌にリリース
はやぶさ2初期分析のサブチームである可溶性有機物分析チームと固体有機物分析チームからそれぞれ「Science」紙に成果論文が出版されました。
奈良岡浩教授(九州大学)が率いる可溶性有機物分析チームは、小惑星リュウグウの表面から採取された有機分子を分析し、その有機分子組成を明らかにしました。さらに、観察された有機分子が太陽系内を運ばれた可能性を議論しています。
薮田ひかる教授(広島大学)が率いる固体有機物分析チームは、リュウグウ試料中の固体有機物の化学組成、同位体組成、形態を分析し、炭素質天体の高分子有機物と、始原的な炭素質コンドライト隕石の高分子有機物との関連性を、初めて証明しました。さらに、ハビタブル天体の形成に寄与した可能性も議論しています。