キュレーションセンターについて

キュレーションセンターとは?

太陽系の起源や進化過程、惑星の形成過程などの知見の多くは、宇宙起源物質である隕石や宇宙塵に対する物質分析研究によって得られてきました。最近の宇宙探査技術の進歩によって、探査機を月惑星の表面に直接送りこみ、試料を採取して地球に持ち帰るサンプルリターン探査が実現される時代になりました。産地と産状がわかり、かつ地球大気による汚染や地球物質の混入による影響を受けていない試料が入手できるようになりました。

地球外試料キュレーションセンターは、サンプルリターン探査計画によって惑星表面で採取し、地球に持ち帰ってきた宇宙帰還試料を受け入れるための設備として設立されました。現在は探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの試料を専ら受け入れています。受け入れた試料を最先端科学研究に供すべく非汚染のまま処理し、一次的特徴を記載してカタログ化し、さらに世界トップレベルの研究者や研究機関に分配しています。対象天体についての科学研究成果を最大限に創出するとともに、太陽系科学の研究推進拠点として国際公募研究や国際シンポジウム開催を通して研究を促進しています。

サンプルリターンの科学イメージ図
サンプルリターンの科学が拓く科学(「はやぶさ」)

キュレーションセンターの経緯

第1回宇宙物質科学シンポジウム集合写真
第1回宇宙物質科学シンポジウム(Hayabusa2013: Symposium of Solar System Materials,2013年10月15-17日,宇宙科学研究所)の参加者

はやぶさはやぶさ2
はやぶさ(左)とはやぶさ2(右)

主なキュレーション事業

採取された試料の例
採取された試料と例。各試料の寸法、形状、数点の元素分析が実施され、4カテゴリに分類

主要施設・設備

クリーンルーム構成図
クリーンルームの構成図
クリーンチャンバー写真クリーンチャンバー説明図
クリーンチェンバーの写真と説明図.左半分が第1室,右半分が第2室.
マニピュレータなど試料取扱システム
ピックアップ保管用スライドグラスへの移動
3軸ステージ・静電制御マニピュレータ・顕微カメラによる試料取扱システム(上)
静電制御マニピュレータによる微小試料のピックアップ(下左),保管用の格子状スライドグラスへの試料移動(下右)