はやぶさの科学成果

小惑星イトカワの科学観測

 「はやぶさ」は2003年5月9日にM-Vロケットで打ち上げられました。2004年5月に地球スイングバイを行って加速し、2005年9月12日、20億kmを旅して、目標の小惑星イトカワに到着しました。9月中旬から11月下旬にかけて、遠隔観測と形状の計測を行い、11月に2回の着陸を行って、イトカワのサンプルを採取しました。滞在期間中に行われた科学観測では、高度20 km~3 kmの距離から4種類の観測機器を用いて、イトカワの形状、地形、表面高度分布、反射率(スペクトル)、鉱物組成、重力、主要元素組成などを観測しました。

米科学誌「サイエンス」特集号の表紙
サイエンス特集号の表紙
観測データから明らかになったこと
岩と石の流動 LLコンドライトとイトカワの類似性 明るい部分ほど新鮮 衝突破壊現象の発生 イトカワの大きな母天体 イトカワの誕生年

References : Miyamoto, H., et al., (2007) Science 316, 1011-1014; Noguchi T. et al. (2010) Icarus 206 319–326; Ichiguro M., et al. (2007) Meteoritics & Planetary Science 42, 1791–1800; Nakamura M. A. et al. (2008) Earth Planets Space, 60, 7–12; Saito et al., (2006) Science, Vol. 312, no. 5778, 1341-1344; Hirata N. et al. (2009) Icarus 200 486–502.

初期分析で明らかになった科学成果

 微粒子サンプルは初期分析チームに配分され、詳細科学分析が行われました。これらの詳細分析の成果は、米科学誌「サイエンス」から特集号として発表されました。

「サイエンス」2回目の特集号の表紙 ポスター「イトカワの分析からわかったこと」
米科学誌「サイエンス」2回目の特集号の表紙

国際公募研究

 初期記載と初期分析の結果を受けて、世界中の研究者たちに広く研究テーマの募集を行い、さらなる科学的知見を得るために国際公募研究が開始されました。第1回国際公募は2012年に行われました。2013年に第2回、2015年に第3回、2016年に第4回の公募が行われており、計40以上の研究テーマが採択されて、試料が配分され、世界中の研究者たちによってイトカワ由来の微粒子サンプルが研究されています。

帰還試料関連の過去の論文リスト(別ウインドウが開きます)

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